栗の木の育て方や地植えなどの注意点!種類や名産地

森

日本だけでなく、世界の国々で多種栽培されている「栗の木」は歴史をみるとびっくりするぐらい昔から愛されていることがわかります。

今回は、栗の木の様々な種類、地植えの育てた方を中心にお伝えします。

栗の木の歴史と種類

栗の木

出典:https://happyecolife.net/archives/7519

栗の木は縄文時代の遺跡からも発見されるほど、深い歴史があります。現在出回っているものは、日本の品種が中心で、古くから自生していたとされる「芝栗」と言われています。

その他の、代表の品種も中心にご紹介します。栗の木は、よく乾燥させないと薪として焚けず、かつ煙が多く火もちが悪いとされています。

しかし、昔から火の勢いや温度が高くなることから、鍛冶屋さんで栗の木の炭を好んで使うともいわれています。燃料の薪としては、毛嫌いされることが多いですが、実の方は大好きな方も多くいらっしゃると思います。

〇日本品種の代表種

  • 京都府「丹波栗」
    • 粒が大きく甘みが強く、風味も良いとされています。
  • 茨城県「ぽろたん」
    • 名前のごとく、ぽろっと皮がむくことができます。実が大きく、甘み・香りも定評があります。
  • 茨城県・熊本県「筑波」
    • 日本の代表品種で、1959年ごろからこの名称で呼ばれています。 栗の先端(頭頂部)がややとがっていて、皮が赤褐色で、香りが強い品種です。
  • 茨城県・熊本県「丹沢」
    • こちらも1959年ごろからこの名称で呼ばれ、大ぶりな品種です。甘さは控えめですが、早生で品質が良いものが多いです。
  • 茨城県・愛媛県「石鎚」
    • 台風被害に強く収穫量が確保しやすい品種で、病害虫にも強く、育てやすい品種です。甘みと香りのバランスが良く粒も大きめです。
  • 茨城県・大分県「国見」
    • 大ぶりで、甘さが控えめな品種です。甘露煮調理がおすすめです。
  • 岐阜県「胞衣」
    • 栗きんとんで有名な品種です。
  • 愛媛県・熊本県「銀寄」
    • 楕円形で光沢と色味が美しく、甘みと香りが強い品種です。ほくほくとした触感がたまりません。
  • 熊本県・埼玉県「利平ぐり」
    • 中国の栗との雑種といわれており、日本原産の品種に比べ渋皮がむきやすい。

その他に上記以外にも、有磨・伊吹・出雲・大峰・岸根などありますが、代表品種は茨城県・熊本県に多く見られます。

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〇甘栗といえば、「天津甘栗」

天津甘栗

出典:http://shinise.ko-co.jp/e179764.html

近年は街頭販売も減ってきましたが、甘い香りを漂わせ、思わず吸い寄せられるように販売場所にいってしまった記憶がある方も多くいらっしゃると思います。

中国原産の栗を加熱した小石と一緒に水飴で煎りあげたものです。日本の栗に比べ、小ぶりで渋皮が剝きやすく、この加工に向いているといわれています。

その他にもマロングラッセなどに使われる、ヨーロッパ原産の品種もあります。日本ではこの種類の栽培は行われておらず、各国の加工された栗が多く輸入されています。

栗の木の育て方や地植えのコツや注意点とは?

栗の木は大木になりやすく、ご家庭の庭で育てるのであれば大木にならないように剪定が必要となります。自然に自生しているイメージの栗の木の育て方ではなく、一般のご家庭で育てる場合のポイントをお伝えします。

〇植え付ける時のポイント

鉢植えで育てることも可能ですが、地植えの方が管理しやすいです。まず、苗木を植え付ける前に剪定を行います。ほとんどの苗が接ぎ木されており、その接ぎ木の部分の長さの2倍の部分で切ります。

基本栗の木は通常の接ぎ木よりも、長い位置で接ぎ木されているのでわかりやすいと思います。

〇1年後の剪定ポイント

芽から伸びてきた枝を下へまげて誘引し、枝先10cm弱を切ります。またこのとき立枝があったら、基部から剪定してください。

〇2年後の剪定ポイント

立枝や、込み合った枝を間引く剪定を行います。

〇3年以降の剪定ポイント

1年目と2年目の繰り返しの作業を行いますが、ご自身で判断が難しい場合は専門家へご相談されることをおすすめします。

〇剪定に使う道具のポイント

必要最低限の道具がないと、切る時に効率が悪くなります。まずは、必須3点を用意しましょう。

  • 剪定ばさみ・・枝を主に切ります。
  • 木ばさみ・・・細い枝を切る時に便利です。剪定バサミで代用可能な場合もありますが、あると仕上がりがきれいになります。
  • ノコギリ・・・剪定ばさみでは、切れない太い枝などを切るときに使用します。

以上の必須道具以外にも、高いところを切る場合の脚立や高枝切バサミなどあると便利です。

おいしい栗の選び方

栗

ご自身のお庭だけでなく、山などで栗を拾って楽しまれる方もいらっしゃると思います。そんな時に、ちょっとポイントを知っておくと、おいしい栗を拾うことができます。

〇選ぶ時のポイント

栗を選ぶ際、まず一番重要になってくるのが「皮のツヤ」です。そして、きれいなフォルムとハリも大事で、色味は深みのある焦げ茶色を選ぶようにしましょう。

〇食べごろの見極め方

収穫してから、すぐに食べたくなりますがちょっと待つのがポイントです。収穫後、1週間冷蔵すると甘みが強くなります。

*茶色くなった状態で、木から自然に落下したものは食べごろになっています。

〇保存方法のポイント

栗は虫の被害に合うことが多いです。収穫してすぐに調理できない場合は、1週間ぐらいであれば冷蔵保存可能です。皮をむいて、加熱したものであれば冷凍保存することもできます。

*保存前に、栗の皮の表面に穴があいている場合は捨てましょう。虫が中に入っている場合が多くあります。

まとめ

  • 栗の木の代表品種を知ろう
  • 栗の木を育てやすい大きさにキープするポイントを覚えよう
  • おいしい栗の選び方を抑え、味わいも楽しもう

実は収穫量は年々減少している傾向です。年間のうち収穫できる時期が、9月または10月の短期間というだけでなく、消費者側の需要も問題となってきています。

おいしさは知っていても、処理の大変さから敬遠されることもありますが、秋を味わう、季節の楽しみのひとつともいえます。

小さく育てるには、多少手間はかかりますが、お家にスペースがある方は栗の木をシンボルツリーとして、日本の風景に溶け込む木を選ぶのも良いのではと個人的に思います。